今の奥さんとは、出会って半年で同棲を始めました。
それまでの恋愛や人間関係の経験から、自分のプライベートを犠牲にすると女性は落ちると知って（笑）。困った時24時間電話を受け付けたり、どんなに遠くても駆けつけたりしてましたね。体としてはしんどかったのですが、苦じゃなかったんです。

でも付き合っていくうちに疲れてしまって、全部精算しようと思って別れ話をしたんです。

そうしたら奥さんに鼻で笑われて（笑）。「あなたがそんなことで精算できる人間だと思えない。あなたが別れる気持ちなのはそれでいいけど、お付き合いを終わらせるかどうかは私にも意見する権利があるから勝手に決めないで。」と言われました。

それと、「精算するって何するの？日常生活を普通に送るだけでいいよね。私からあなたに何か要望したことなんてないよね？」と言われて、「確かに…。」と。
そこから自分のプライベートを犠牲にすることをやめて、何かをするわけでなく日常を送るだけになれました。

同棲して2年経ったころ、「将来のこと考えている？」と聞かれ、考えていなかったけど考えていると模範解答を答えました（笑）。
そうすると「本気で考えているなら年内に決めてください。そうでないならお別れで。」と要望され、結婚準備を始めました。でも「結婚」がピンとこなくて。
婚姻届を出すときも結婚ってなんだろうと思っていたときに契約の話があって、まず一年ならいいかと思って婚姻届を出しました。

もともと一人でいたいタイプなのですが、「かまってほしい」という気持ちも同時に持っているんです。結婚は他人と生活するから「一人でいたい」「かまってほしい」どちらも感じ、常に葛藤がありますね。

でも「じゃあどっちをとる？」と選択を迫られると、「一緒にいたい」を選び続けている。
当初は自分にとって契約を更新しなくていい選択肢があるのはいいと思ってたのですが、今は契約更新ができなくなるのは嫌だと感じるので、結婚生活が心地よくなるように常に努力をしていますね。

結婚のイメージとして、「安心できる」「一生一緒にいることを補償される」を想像されている方が多いかもしれません。

でもうちは1年契約なので、毎年契約更新するかしないかの緊張感も寂しさもあります。
この有限があるからこそ、いかにお互いが自分らしく楽しく過ごせるようにするかに深く向き合えるんだと思うんです。
契約更新の危機に落ち込んで、自暴自棄になるときもあるけれど、それでもお互いが一緒にいたいと思ってここまで結婚生活を継続できたことは奇跡であり、宝物です。

だからこそ、parcy’sを訪れるの皆さんにもこの深い喜びを味わえる「結婚」を体験いただけたらと思います